2.心臓が止まったり呼吸が止まるとどうなる?


心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。1分間におよそ4ないし5リッ
トルもの血液を送り出し、酸素と栄養を全身の臓器に運ぶ働きをしています。このため、
心臓が止まってしまうと、血液が送られてこなかった全身の臓器の働きは急速に障害され
てしまいます。そのため心停止からの回復は1分遅れる毎にその回復率が7〜10%づつ
減少していくと言われており、12分以上経過すると生存率はわずか2〜5%しかないと
言われています。また、最も早く障害が現れる臓器の一つが「脳」であり、4分間以上血
液が流れない状態が続くと脳に障害が残す可能性が高くなります。

また、最初に呼吸が停止した場合には、数分間は心臓が動き、循環が保たれていることも
ありますが、やがて心臓の働きが弱まり、心停止してしまうことがしばしばあります。
以上のことから、あなたの身近な人が突然心停止、呼吸停止を起こした場合は、障害を残
さず、その生命を救うためには、できるだけ素早く対応し、処置を開始することが、大変
重要であることがお分かりいただけると思います。このような心停止、呼吸停止した人を
助ける方法が救急救命法です。いざというときに、あわてないためには、日頃から救急救
命法について、良く理解し、訓練しておくことが大切なのです。


 

次へ
前へ
トップへ